掃除は思い出の発掘作業
最近、自分の物を整理することに夢中になっている。元々、掃除は苦手なほうではある。
しかし以前、掃除して出てきたものを中古品を扱うショップに持っていったところ、予想外の値段で引き取ってもらえたことに味をしめたのだ。
それ以来、私は物をあまり増やさないように心がけ、既にある物を減らすようにしている。
また掃除の醍醐味はそれだけではない。引き出しや押し入れを漁ってみると、過去の自分と邂逅することもある。
当時集めていたものだったり、ネットからせっせとプリントアウトしたものだったり(親は度々のインク切れに悩まされたかもしれない)、手紙であったり、残念な日記や創作物が出てきたりする。
物によっては恥ずかしさを覚えるものもあるが、どちらかというと懐かしさのほうが大きい。
学生だった頃はスマートフォンなんて無かったから、気に入ったWeb小説をプリントアウトしていつでも読めるようにしていたが、今もまだそれは綺麗な状態で残っていたし、私にとっては創作をするきっかけとなった思い出の作品だった。
私にとって掃除とは、部屋を綺麗にする作業というより、発掘作業である。そう思うと、今日も何か出てこないだろうかというワクワク感に駆られて、掃除が楽しい作業になるのだった。