腸内細菌とエクオールと目尻の小じわ
女性であれば、誰しもがいつまでも若くありたい、と願うのは普通の事だと思います。
それでもある程度の年齢を重ねれば、どうしても目尻にシワが入り始め、肌のハリもなくなってきてしまいます。
老化現象だから仕方がない、と思っても、知り合いの中にはシワがほとんど増えない人もいるし「何をすれば良いんだろう？」と思う人もいるのではないでしょうか？
実は、この肌の老化現象の早い、遅いを決めている要因の一つに腸内細菌が深く関わっているのでは？という実験があるんですね。
その実験では、５０代から６０代のおよそ９０人が、腸内細菌が作るエクオールという物質が入った錠剤を飲む人と飲まない人に分けて、３ヶ月間目尻のシワがどのように変化するかを追跡しました。
すると、エクオールを飲まなかった方の人はだんだんシワが深くなってきたのに対して、飲んだ人は、シワが浅くなっていってんですね。
こうした作用がエクオールにはあるので、最近はエクオールのサプリメントが流行っているみたいですが、個人的に注目したいのは、腸内細菌がエクオールを作り出す、とうところ。
つまり、善玉菌が腸内でたくさんいる事によってエクオールは直接摂取しなくても作り出してくれる、という事なんですね。
乳酸菌系のサプリメントを飲んだ人の声の中には、肌にツヤや潤いがでてきた、というものがありますが、これはまさに腸内環境が改善されたことによって、エクオールが作り出されている、と考えられます。
そして、腸内環境が改善されることによって得られる効果は、エクオールを作り出す事以外にもいろいろとあります。
免疫力の向上、便通の改善、体臭や口臭の改善など。
直接目尻の小じわを改善するものではありませんが、健康的など、トータルで考えた場合にいろいろな恩恵を受けることができるのは、エクオールの摂取よりも、腸内環境の改善だと言っても良いと思います。
そして、そのためにはヨーグルト、味噌類など、腸内環境を改善してくれる食べ物を毎日食べていくことが大切。
もし、ヨーグルトや味噌類などを毎日とりいれるのが大変だと思う場合は、乳酸菌系のサプリを活用するのも一つだと思います。
参考：善玉元気
ただ、この話では一つだけ大事な問題があります。
それは、人によっては、腸内細菌でエクオールを作り出せない場合がある、という事です。
エクオールは自分のカラダでつくれる人と、つくれない人がいます。
エクオールを作り出せる人の割合としては、約50％だと言われています。つまり、2人に1人の割合で、腸内細菌からエクオールを作り出すことができるけれど、2人に１人は作り出すことができないんですね。
もし、今までに腸内環境の改善をしてきたにも関わらず、目尻の小じわなど老化現象が人よりも早いと感じているのであれば、エクオールをサプリなどで直接取り入れるのも良いと思います。
