吹雪の中の感謝
前日からの猛吹雪、翌日の除雪は覚悟を決めなくてはとベッドに入りました。
寝ていても外からは風と雪を叩きつける音。カーテンを開けると空一面見えなくなるくらいの吹雪です。
朝、目を覚まし恐る恐る窓の外を見た時愕然としました。
家の前に除雪車が置いて行った雪の塊が高々と積まれているのです。
まだ体も眠りから覚めていない状態の中で、車を発掘しなければ会社に行くことが出来ない。
意を決して外に出たら猛吹雪。顔を上げる事さえ出来ない中、必死に降り積もった雪を排除していました。
やってもやっても追いつかない状況に途方に暮れていたその時です。
一台の除雪車が家の前にきたのです。
「大変そうだから除雪してあげるよ」の一言。一気に家の前を綺麗にしてくれました。
お礼を言おうと近づいた時クラクションだけ鳴らして去っていきました。
良い人はいるんだと改めて思い、その方に感謝し気持ちの良い朝を感じました。