雪国路面事情

例年よりも早く雪が降り,慌てて冬用の靴を取り出すこととなった。

 

 

身を切るようなこの寒さに加え,冬という季節の厄介な点は,何といっても路面状況の悪化にある。

 

 

雪が降り積もり,雨が降り,冷えて固まる。そうなると道はさながら天然のスケートリンクだ。 いや,スケートリンクなら平らだからまだいい。

 

 

歪なデコボコの氷で覆われた道は,二足歩行動物への大自然からの挑戦かと思わせる。

 

このような地域で暮らしていると,路面の状態の見極めが重要となってくる。

 

 

すなわち,今日の道路はどれくらい滑りやすいだろうか,ということだ。

 

 

個人的には,冬の路面の滑りやすさを以下のようにランク分けしている。

 

 

レベル1(ほぼ平常通り):積雪初期・新雪の頃

レベル2(少し注意を要す):根雪・降雪の後に雨が降った状態

レベル3(かなり危ない):降雪の後に降った雨が冷えて固まった状態

レベル4(極めて危険):ブラックアイスバーン・除雪車が通った後の圧雪

 

レベル1~2は雪国以外の住人でも歩くのに支障はない。

 

レベル3はいわゆるスケートリンク状態であり,相当滑りやすい。歩くのに慣れを要するだろう。

 

そしてレベル4は,一見してそれほど滑りそうには思えないところに罠がある。

 

路面が黒く凍りついていて目立ちにくいブラックアイスバーン,機械によって雪が削られて平らに圧し固められた圧雪路面。

 

これらは熟練の雪国歩行者すらもしばしば危険に陥れられる悪魔のような路面だ。

 

決して油断してはならない。 冬場は気温の低下により身体が固くなり,動きが鈍くなる。

 

お年寄りも,運動不足な者が増えているという子供も,等しく転倒の危機にさらされているのだ。

 

まだ道路は本格的に凍りついてはいないが,遠くないうちに彼らは牙を剥いてくるだろう。 今年も怪我をすることなく冬を過ごしたいものだと思う。

 

参考:

各地の積雪情報:気象庁 Japan Meteorological Agency